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着物の模様の世界とはどういうものか

着物は文様、紋様、模様、柄というように、これらの言葉は微妙な表現上のニュアンスの差をもって用いられますが、一般的に文様は形、色、構成のすべてを表すときに用い、模様は図柄の構成をさし、柄は単一のモチーフ(主題)です。文様と紋様の差は、織地紋の場合が紋様、染めの場合に文様を用います。 着物の文様のデザインはあらゆる分野からなり、地球上にというよりは、人間のまわりをとりかこむすべてのものが文様として取り入れられています。大別すると植物文様、動物文様、器物文様、幾何文様、文字文様、抽象文様などがあります。 茶屋辻模様の茶屋とは徳川家御用の京都に住む染め師の茶屋四郎次郎をさすといわれています。晒麻に細線で山水楼閣や四季の草花を繊細に着物全体に染め上げた上品な模様です。 御所解模様は御所の庭を写生して着物に描いたものともいわれていますが、定説はありません。一般には松、竹、梅、桜、流水、葛屋などを基本にして、それに御所車、山水、扇面を配置して、空間をあまり作らず密に染め上げた古典的な模様です。